再開20090217
素晴しいことはあまりなくて、糞みたいな出来事ばかりが起きていたけれど、一つずつケリがついてきて、幾らかは生きやすくなったような、そうでもないような、という状況にあって、とりあえずは沈黙していられないので再び書き始める。
数日前、第一志望の高校に受かったというメールが届き、いろいろと溢れそうになるものを堪えて、自宅に戻ってから涙を流した。安心したとか嬉しいとかいう感情ではなく、ただ、涙を流したいと思えるだけのことが今までに起こったからで、ようやく一区切りが付いた、まだ変わっていくと考えて、幾らかは楽になった気がした。おそらくは家族の全員が同じような気持でいたのではと思う。知らないけどね。
昨日の朝、店に向かっていた副店長が、トラックと衝突して救急車で運ばれ、打撲傷で済んだものの、百万円の自転車は全損となった。いつか笑い飛ばせたならいいけれど、悲しいことや痛みはいつまでも覚えていて、ただ薄れていくだけのような気がする。六年前の今頃には僕もトラックとぶつかり、左足首を骨折したのだが、そのときの痛みは鮮明に思い出すことができる。くるぶしのあたりを押すと今でも痛みを感じる。金具を埋め込んだせいだろうか。
昨日の夜、新宿駅構内を歩いていて、担架に乗せられた中年男性が引き摺られていく光景に遇った。顔には人工呼吸器を付けられ、心臓マッサージを受けていた。全身を弛緩させている巨躯の男性に、細身の救急隊員が全体重をかけている。アルプス広場のトイレには非常線が張られ、その内側には警察官と、血の気の引いた男女が立ちつくしていた。何が起きているのか理解できないままに暫しのあいだ立ち止まり、再び歩き始めて、売店で百円のボンタンアメを買う。飴を幾つも口に含んでから列車に乗り、目を瞑った。
今朝は、真っ白に雪化粧した富士山を、真正面に見ながら、荒川に架かる秋ヶ瀬橋を自転車で渡った。寝呆け眼に冷たい風が当たり、涙を流しながら走った。それでも幾らかは楽になってきた、というより、楽しいとさえ思えた。

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