露出

 仕事が終わってから真っ直ぐ帰宅する気にはなれず新宿周辺を二時間くらい散歩した。首都高速の外苑入口では悠然と歩いている巨大な野良猫と会い、俺は寝呆けているのか、寒さで頭がぼんやりしているのか、と目を擦ったけれど確かに猫だった。体長一メートルくらい。目が疲れていたかもしれない。ぼんやりした頭のままで陸橋の欄干にもたれかかり、微妙に露光時間を変えながらシャッターを何度も切った。

 寂しさのあまり夜道で下半身を露出させるくらいならデジカメで長時間露出すればいいのに、と格言めいた言葉を考案したものの、使い道がないばかりか、品もよくない。こういうことを書くと清純な川野さんの印象(多分……)が崩れてしまうから程々にしておこう。

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