道具

 一眼レフが二台と、交換レンズ二本、CFカード、フィルム等々の機材を、すべて売り払うことにした。速い車に乗っている人間が、自分の脚でも速く走れるとは限らないのと同様に、立派な道具を持っている人間が立派な訳ではない、ってことは理解してたはずなのに、いつのまにか気が抜けて忘れかけている自分が嫌だ。たくさんの物を器用に使い分けることと、視野を広く持つということは多分違う。小さなカメラを一つだけ残して、もっと視野を広げられるように試みる。

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