葉っぱ

 光の三原色RGBと、色の三原色CMYが、それぞれ赤-シアン、緑-マゼンタ、青-黄のように対応して、補色の関係にあることを最近まで知らなかった。すなわちシアンを引けば赤みがかり、黄色を引けば青みがかった写真ができる。こんなことは初歩的な知識かもしれないし、よくもまあ写真が趣味だなんて言えたもんだと恥ずかしくなるが、知ったからといって飛躍的な進歩がみられる訳でもない。多少は色の出方をコントロールできるようになる、それだけのことだ。

 緑の葉っぱを正しい緑色として写真にするのが難しい。プラス側に露出補正すれば黄色がかった緑になり、マイナス補正すれば青みがかった緑になる。そもそも色彩感覚に優れているとはいえない俺の目玉が、葉っぱや空の色を正確に捉えてはいないし、ゆえに再現することもできない。たとえ再現できたとしても飛躍的に写真が美しくなることはないし、または、再現できず狂った色彩になったとしてもサイケデリックな感覚に陥ることなどない。あるいは彩色をあきらめてしまいモノクロの表現に向かったとしても俺の目玉が向き合っている景色から色彩が失われる訳ではない。

 夏から秋に変われば葉っぱの色が移り変わり、それぞれの正しい色を追い求めたとして、追いつけるはずはないだろうし、追いついたところで綺麗だとは思われずに、記憶色に近い鮮やかな色彩が評価されたりもする。だから色のことを考えるのは程々にして、葉っぱそのものについて考えたい。

この記事へのコメント、トラックバック



一つ新しい記事 ← → 一つ古い記事