ノート 620080623

ここまでのあらすじ。昨年行ったアラスカ自転車旅行の記録を今さら書いています。同じような写真ばかりですけど、同じような風景が何日も続いていたのだから仕方がない。

2007.7.4 Cantwell ― Denali Nat'l Park ― Nenana 157.5km
デナリ国立公園の入口にある売店でコカコーラの大きなボトルを買った。味覚が順調にアメリカナイズされている。「おなかが空いたらスニッカーズ」というCMがこちらでも流れているのかは知らないが、田舎のどんな小さな店でもSNICKERSは置いている。これのキングサイズをかじってコーラを飲んでいると、カロリーの摂取量はたいへんなことになるが、それでも毎日少しづつ痩せていた。
国際電話を掛けようとしたが上手くいかず、売店のオッサンに手伝ってもらうが、やはり掛からない。傍を通りがかった日本人女性にオッサンが声をかけ、あいつを見てやってくれと言って逃げてしまい、残された女性が困った顔をしている。数日振りに「コンニチハ」と日本語を話した。大竹しのぶと原由子を足したような顔立ちの彼女は、こちらの人と結婚してアンカレジに住んでおり、日帰りのドライブに来ているといった。同じ道のりを四日間かけて自転車で来ました、と話すと驚いていた。身長二メートル近くありそうな旦那さんが「ガンバッテ、ガンバッテ」と両の拳を上下に振ってくれた。
轟々と流れる灰色の川に沿って、峡谷の底を走った。遠くで雲が地上に垂れ込めている。あと十五分くらいで降り出すかなと思いながら早めに雨具を着込む。ちょうど十五分後に雨が降り出した。Tatlanika Creekのほとりにあるキャンプ場には、獰猛そうな白熊の描かれた看板が掲げられていた。クマに怯えながら旅行している自分には笑えないので通過する。
ネナナの町に着いたのは午後十時を過ぎていた。路上で遊んでいる子どもたちにキャンプ場の場所を訊ねる。砂利道でも軽快に走る彼らのBMXを、重たい自転車で追いかけていく。案内されたRV Parkは閉鎖されていたが構わずに入り、テントを張った。明日はフェアバンクスに着いたら真っ先にラーメン食いたい、日本食なら何でもいい、とノートに書いた。
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