遁世20060306

テレビは無くともネットは活用しており最近はyahooオークションが特に役立っている。無音振冷蔵庫という病室で使われる小さなやつを手に入れた。その中身はといえば鶏卵、バター、塩漬けにした鶏胸肉くらいであり、菜食が続くときには電源を切る日も多い。幾つかの貧乏レシピもネットから仕入れた。薄力粉と塩、水、サラダ油を捏ね合わせて焼けばチャパティのようなものが出来上がる。その際に使うものは鉄のフライパンが好ましい。手入れをせずに放っておけば一晩で真っ赤に錆びてしまうが適切に扱えば鉄分補給になる、と、まあ、そんな感じで生きている。
諸事情があって仕送りを貰わずにいるのだが足りないものは特に無く、次は乾し肉を自作できはしないかと企図することが娯しみとなっていて、これはどうしたことかと思う。実際に今、欲しいと思う物が何も無いのだからどうかしており、浅川に架かる橋から陣馬高原のほうを見遣ってただ登山したいなと思う程度でしかない。映画や音楽さえも必要となくなってこれはつまり平穏と呼ぶべきかも判らないのだが、終いにはすべてに充足して写真や文章に吐き出すことさえ無くなりそうな危機感はある。なんてことを考え出すから俺は結局しんどいほうに自分を追い詰めることになるのだが、それでも徐々に堪えるべき事柄は減っている。東京都心から距離を置くことについて逃避したと考えることも少なからず有るのだが、取り敢えずそれは曖昧にしておきたい。
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